股関節の柔軟性を
保ちましょう
股関節は非常に自由度の高い関節です。
球体をしているため、前後左右さまざまな方向に動かすことができます。
私たちがスムーズに歩けたりジャンプしたりできるのも、股関節が衝撃を吸収しているからです。
しかし、病気や日常生活の何気ない動作がきっかけとなって股関節に痛みが出てしまうことがあります。
歩く動作にも影響がでる可能性があり、放置すると悪化してしまうことがあります。
股関節の違和感に気づいたら、練習量を減らしたり安静にしたりするなど股関節への負担を減らし、様子をみましょう。
痛みを未然に防ぐためには、普段から股関節の柔軟性を保っておくことが大切です。
こちらでは、股関節痛の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
このようなことに
お悩みではありませんか?
股関節は、上半身と下半身をつなぐ重要な関節です。
痛みが出ると、日常生活のさまざまな面で支障がでます。
股関節に関するお悩みには、次のようなものが挙げられます。
- 歩き始めに股関節に違和感を覚える
- 安静にしていても股関節が痛い
- 階段の上り下りがしんどい
- 一人で靴下が履けない
- 正座すると必ず股関節が痛む
- 股関節の痛みが怖くて思い切り走れない
股関節が痛む理由はさまざまです
股関節の痛みの主な原因
●病気が原因の場合
変形性股関節症や関節リウマチが痛みの原因となることもあります。
・変形性股関節症
変形性股関節症とは、その名の通り股関節が変形する病気です。
股関節でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減ることで、股関節の受け皿として機能している臼蓋や大腿骨の骨頭が変形します。
女性に多い傾向にありますが、臼蓋の形成不全によって変形しやすい方もいらっしゃいます。
・関節リウマチ
関節リウマチは、免疫系が自分自身の細胞を誤って攻撃してしまう病気です。
炎症が起こり、痛みや腫れがみられます。
原因は分かっていませんが更年期の女性に多く、過労やストレス、喫煙、出産などがきっかけとなることがあります。
●日常生活が原因の場合
病気以外には、次のようなことが原因として考えられます。
・腸腰筋の拘縮
腸腰筋とは、大腰筋と小腰筋、腸骨筋の3つの筋肉の集まりです。
上半身と下半身をつないでいます。
主な役割は、太ももや膝を持ち上げ、身体の沈み込みを防ぐことです。
関節の安定や姿勢の維持に欠かせません。
運動不足で腸腰筋が拘縮してしまうと、身体が沈み込んで、股関節に負担がかかりやすくなります。
・オーバーユース
股関節の痛みは、オーバーユース(使いすぎ)で筋繊維が傷ついてしまうことがあります。
特に、サッカーや長距離走、ラグビー、ホッケーといったキックやランニングを繰り返す運動に多くみられ、部活動に励む中高生や運動を久々に始めた中高年の方などにリスクがあります。
・身体のゆがみ
身体がゆがむと、股関節に付着する筋肉が引っ張られ、緊張状態が続くことがあります。
その状態で股関節を動かし続けると、筋肉が硬くなって、痛みにつながります。
特に、骨盤が左右に傾くと、その下にある股関節も影響を受けやすくなります。
股関節の痛みの主な症状
●病気が原因の場合
病気が原因の場合、次のような症状がみられることがあります。
・変形性股関節症
変形性股関節症の初期は、起き上がったときや歩き始めたときなどに足の付け根に少し違和感がある程度です。
しかし、軟骨の摩耗が進むにつれて、痛みが増します。
重度になると、長時間歩けなくなり、階段の上り下りも難しくなることがあります。
さらに、靴下を履いたり正座をしたりといった何気ない動作にも支障が現れ始めます。
変形した股関節は元に戻らないため、股関節に違和感を覚えたら早めに医療機関に相談しましょう。
・関節リウマチ
関節リウマチは、股関節以外の関節にも痛みが出ることがあります。
関節周辺のこわばりが朝に強く現れ、関節が熱っぽく腫れる症状が特徴的です。
リウマチが進行すると、関節が破壊され、変形が目立つこともあります。
また、関節の症状以外には、微熱や倦怠感、食欲不振などが挙げられます。
●日常生活が原因の場合
病気以外で起こる股関節痛には、次のような症状がみられることがあります。
・腸腰筋の拘縮の場合
腸腰筋が拘縮すると身体が沈み込むため、股関節の動きが悪くなり、歩きにくくなることがあります。
さらに骨盤が後ろに倒れ、猫背になることで、肩こりや頭痛になる可能性もあります。
・オーバーユースの場合
筋肉に炎症が起こり、痛みや腫れを感じることがあります。
運動するときに症状が現れますが、慢性化すると常に痛みを感じるようになります。
初期の場合、多くはしばらく安静にしておくことで回復していきます。
・身体のゆがみの場合
左右どちらかにゆがみがある場合、片方の股関節のみに痛みが出現することが多いです。
股関節の柔軟性が失われ、可動域が狭まることもあります。
無理に身体を動かし続けると、膝に影響を及ぼすこともあります。
股関節の痛みを防ぎましょう
股関節の痛みの対処法
●安静にする
股関節に違和感を覚えたら、まずは安静にして様子をみましょう。
無理に動かすと症状が悪化する可能性があります。
スポーツをしている方は、数日間は練習量を調節し、股関節に負担をかけないようにしましょう。
●洋式の生活に切り替える
股関節痛は、歩いたりしゃがんだりといった動作で症状が出やすくなります。
特に、変形性股関節症の場合は股関節を動かすと軟骨の摩耗が進んでいくため、可能な限り股関節を深く曲げる姿勢を避けることが大切です。
和式の生活は、食事やトイレ、寝るときにも股関節を深く曲げなければなりません。
和式の生活を続けている方は、洋式の生活に変えていきましょう。
椅子や洋式トイレ、ベッドは、股関節を深く曲げずに済むため、負担の軽減につながります。
●股関節への負担を減らす
股関節の痛みを和らげるためには、股関節への負担を軽減することが大切です。
長時間歩くと痛みが増すので、10分から15分ほど歩いたら一旦休憩を挟むようにしましょう。
痛みがあるときは無理をせずに車や電車を利用しましょう。
●股関節をストレッチする
股関節の痛みは、柔軟性の低下が関係していることもあります。
痛みが出ない範囲で股関節をゆっくりとストレッチして筋肉を伸ばしてみましょう。
ストレッチは、翌日に疲労が残らない程度が目安となります。
●水中ウォーキングを行う
水中では浮力によって身体が浮くため、陸上での運動よりも股関節への負担を軽減できます。
痛みが不安な方は、水中ウォーキングで身体を鍛え、身体を支えるために必要な筋力を維持しましょう。
●入浴する
湯船に浸かって身体を温めることで血行が良くなり、一時的に痛みが和らぐことがあります。
慢性的な痛みに悩まされている方は、毎日15分程度でかまいませんので38度から40度程度のお湯にじっくりと浸かりましょう。
股関節の痛みの予防法
●股関節をストレッチする
股関節の痛みを予防するためには、日頃から柔軟性を保っておくことが大切です。
座ったままできるストレッチを紹介します。
①あぐらのように足を曲げ、両方の足の裏をくっつけます。
②足先を両手で包み、両足を身体の方に引き寄せ、肘を使って膝を床に押しつけましょう。
この姿勢を20秒間キープします。
朝起きたときやお風呂上がりなど時間をみつけてストレッチを継続しましょう。
●下半身をトレーニングする
下半身の筋力を維持することも、股関節痛の予防につながります。
・おしりのトレーニング
①仰向けに寝転び、膝を軽く曲げます。
手は下の方に少し開いて床にくっつけます。
②その状態から、後頭部と足裏だけで身体を支えるような形を取り、肩と骨盤、膝を結んだラインが一直線になるまでお尻を上に持ち上げます。
この状態を20秒間キープしましょう。
おしりの筋肉が刺激され、股関節まわりの柔軟性が高まります。
・太もものトレーニング
スクワットは、運動が苦手な方でも無理なく始められます。
①つま先を外側に向け、足を肩幅ほどに開きましょう。
②背筋をピンと伸ばしたままゆっくりと腰を下ろし、太ももが床と並行になったらゆっくりと元の姿勢に戻します。
このとき、空気椅子に座るような動きを心がけ、膝がつま先よりも前に出ないようにすることがポイントです。
1セット20回を目標に続けてみましょう。
●ウォーミングアップをする
ウォーミングアップは、ケガの予防に役立ちます。
身体がほどよく温めることで、関節の可動域が広くなり、股関節を痛めにくくなります。
特に、股関節まわりが硬いと感じる方は、必ず運動前のウォーミングアップで股関節を重点的にほぐすようにしましょう。
さらに運動後にはクールダウンを行うと、股関節に疲労が溜まりにくくなります。
MEDICALスポーツ接骨院の
【股関節の痛み】アプローチ方法
著者 Writer
- 大塚 公幸
(オオツカ マサユキ) - ●所有資格:柔道整復師
●生年月日:1987年1月4日
●出身:東京都
●趣味:トレーニング、ルアーフィッシング、買い物
●MESSAGE
一日でも早く、痛み・悩みが改善できるよう、全力を尽くします。
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