慢性的な腰痛の改善を目指しましょう
腰痛は、誰もが経験しうる身近な症状です。
病気が原因となることもありますが、多くの場合は、はっきりとした原因が分かっていないといわれています。
必ずしも腰そのものに問題があるとは限らず、生活習慣や職業、スポーツ、ストレスなどさまざまな要因が複雑に絡み合っています。
腰痛と聞くとご年配の方が訴える症状のイメージがありますが、近年では、若年の方でも腰痛にお悩みの方が多いです。
そのため、正しく対処しなければ、若い頃から発症したまま、腰痛と一生付き合っていかなければなりません。
そうならないためにも、腰痛の原因を知り、再発・慢性化させないための対策を行いましょう。
こちらでは、腰痛の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
このようなことに
お悩みではありませんか?
腰痛のせいで日常生活にも支障が出ていないでしょうか。
腰痛になりやすい方には、次のような特徴があります。
- デスクワークで座り続けている
- 運動したいと思っているのに時間が取れない
- 冬場は特に身体が冷えやすい
- 腰の不快感がなかなか改善しない
- 日頃から仕事で重い荷物をよく抱える
- 身体が硬くて前かがみになるだけでもつらい
腰の役割と
腰痛の原因について
腰の役割
腰は、身体を曲げたり、反らしたり、ねじったりといった動きを支える骨格です。
直立二足歩行で生活するために欠かせない存在でもあります。
5つの骨が積み重なった腰椎と骨盤で構成されており、上半身を支えつつ、地面から伝わる衝撃も吸収しています。
主に積み重なった骨の間にある椎間板が、クッションのように機能しています。
腰を含む背骨を支えるのは、靭帯や腹筋、背筋などです。背骨は、横からみますと緩やかなS字カーブを描いており、これで姿勢のバランスを取ることで、背骨まわりにある靭帯や筋肉にかかる負担が軽減されています。
腰痛の原因
●オーバーユース
慢性の腰痛は、背中や腰に無理な負担が繰り返しかかることが原因の1つと考えられます。
背筋を構成する筋肉は、脊柱起立筋や広背筋、大腰筋などです。
スポーツの場合は、ピッチングやジャンプ、スイングといった動作を繰り返すことでこれらの筋肉が損傷し、腰痛が生じやすくなります。
その他にも、運送業や介護職などで日常的に腰を酷使して腰痛を発症することもあります。
●身体の冷え
寒さで身体が冷えると、人体は内臓の温度を維持するために血管を縮めて血流を減らすよう機能します。
すると、筋肉は硬くなって血行が悪くなります。
そのため、寒さを感じているときに急に腰を動かすと、筋肉が損傷しやすく、痛みを感じることがあります。
●身体の硬さ
運動不足や過労などによって筋肉が硬くなると、ささいな動きで筋繊維が損傷してしまい、腰痛が起こりやすくなります。
●骨盤まわりのゆがみ
骨盤は背骨の土台となる骨格です。
しかし、普段から不良姿勢や足を組むなどの習慣が続くと、骨盤まわりにある大きな筋肉のバランスが崩れやすくなります。
すると、背骨まわりの筋肉もアンバランスになって、腰に負担がかかり、腰痛を生じるケースがあります。
腰痛の主な症状
●身体を動かすと腰が痛む
筋肉が損傷している場合、特定の動きをしたときに腰痛があらわれます。
●おしりや足もしびれる
腰を通る神経が筋肉や骨、椎間板などに圧迫されると、腰痛だけでなく、おしりや足にしびれを伴うことがあります。
●前かがみになると楽に感じる
腰の神経が圧迫されることで起こる腰痛の場合、腰を反らすと一時的に圧迫が強まるため、痛みも増加します。
前かがみになると圧迫が軽くなるため、楽に感じられることがあります。
●抑うつ状態になる
腰痛が慢性化すると、生活範囲が狭まり、日常生活にも支障が出る場合があります。
さらに、痛みへの不安やストレスが蓄積され、気持ちが沈み、抑うつ状態になることもあります。
腰痛をもたらす病気
●腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の骨の間でクッションとして機能している椎間板が弾力性を失い、一部が外に飛び出す病気です。
放置すると神経の圧迫が強くなるため、痛みやしびれがみられます。
●腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、腰部にある脊髄神経の通り道が骨や椎間板に圧迫される病気です。
中高年に多くみられる症状になります。
腰痛はそれほど強くはありませんが、足がしびれ、歩きにくくなることがあります。
●子宮内膜症
子宮内膜症は、本来子宮の内側を覆っている子宮内膜が、卵巣や卵管、腹膜などの場所に生じてしまう病気です。
それぞれの場所で本来の子宮内膜と同じように出血を繰り返すため、どんどんと血が溜まっていきます。
すると、下腹部だけでなく、腰が痛む場合があります。
●尿管結石
尿路結石とは、尿の通り道となる腎臓や膀胱、尿道などに結石ができる病気です。
急な腰痛や腹痛を伴うことが多く、吐き気を催したり、顔面が蒼白になったりします。
腰痛の対処法と
予防法について
腰痛の対処法
●温める・冷やす
腰痛は、原因や症状に応じて温めるか冷やすかが異なります。
・温める場合
慢性的な腰痛は、温めると楽になることが多いです。
使い捨てカイロを背中に張ったり、湯船に浸かったりしましょう。
しかし、温めてみて痛みが増すようであれば、避けるようにしましょう。
・冷やす場合
ぎっくり腰のような急性の腰痛は、炎症反応を伴うこともあるため、温めると症状が悪化する可能性があります。
そのような場合は、アイスパックなどで冷やして、炎症の広がりを抑えましょう。
●下半身をストレッチする
デスクワークが多い方は、下半身をストレッチして筋肉をほぐしましょう。
椅子に座った状態で行える簡単なストレッチがおすすめです。
<ストレッチ方法>
①片方の足のくるぶしがもう一方の膝上に来るように足を組みます。
②足におへそを近づけるように前に倒します。
このとき、背骨は曲げないようにします。
お尻の後ろが伸びているような感覚があれば、正しくストレッチできています。
左右20秒ずつ行いましょう。
●普段通りの生活を心がける
腰の痛みを理由に安静にしてると、筋力が低下して、腰に負担がかかりやすくなってしまいます。
そのため、なるべく普段通りの生活を続けるようにしましょう。
ぎっくり腰のような強烈な腰痛の場合、数日間動けなくなることもあるかと思います。
その場合は、動けるようになってからで構いませんので、無理のない範囲で行動しましょう。
●コルセットを装着する
コルセットには、「腰の動きを制限する」「痛みを緩和する」「心理的な安心感を得られる」という3つのメリットがあります。
スポーツや仕事が原因となってひどい腰痛に悩まされている方は、コルセットを使って腰への負担を軽減しましょう。
しかし、コルセットを装着する際に注意点があります。
常時使い続けると、腰を支える筋力を低下させてしまう可能性があります。
そのため、長時間の使用は避けるようにしましょう。
腰痛の予防法
●日頃からストレッチする
日頃からストレッチを行い、腰やおしりの筋肉の柔軟性を保ちましょう。
・寝転んで行えるストレッチ
①うつ伏せで寝転び、身体の力を抜きます。
②そして、上体をゆっくりと反らしましょう。
③10秒から20秒ほどその状態を保ち、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
お風呂上がりや就寝前など身体が温まっているときに行うことがおすすめです。
・座って行えるストレッチ
①椅子に浅く腰掛け、膝を広げます。
②そのまま、手が地面に届くくらい上体をゆっくりと深く前に倒し、背中を伸ばします。
デスクワークや家事の隙間時間にストレッチを取り入れ、長時間腰に負担をかけないようにしましょう。
●湯船にじっくりと浸かる
湯船に浸かって血行を良くし、筋肉の緊張をほぐしましょう。
お湯の温度は、副交感神経が優位になりやすい38度から40度が理想といわれています。
15分から20分程度、身体がまんべんなく温まるまでじっくりと浸かりましょう。
また、精神的なストレスが慢性的な腰痛と関係していることもあります。
好きな香りの入浴剤を使えば、気持ちも安らぎ、リフレッシュに繋がります。
●良い姿勢を保つ
猫背のような悪い姿勢が続くと、腰に負担がかかって、腰に痛みを生じやすくなります。
椅子に座るときは、顎を引いて背筋を伸ばし、腰と太ももは直角になるように深く座りましょう。
また、作業をするときは、中腰や前かがみなど腰に負担がかかりやすい姿勢を長時間取り続けないようにしましょう。
●腰に良い運動をとり入れる
筋力の衰えが腰痛を引き起こすことがあります。
そのため、腰を支える筋力を維持するために、日頃から運動をする習慣を身につけましょう。
特に水中ウォーキングは、浮力で腰への負担を減らしつつ、水の抵抗で効果的に筋肉を刺激することができます。
運動不足の方は、無理のない範囲からで構いませんので、少しずつ始めてみることをおすすめします。
MEDICALスポーツ接骨院の
【腰痛】アプローチ方法
当院では腰痛に対して、まず傷ついた筋肉を修復するため「電気施術器」「固定」「アイシング」をおこないます。
次に、固くなった筋肉の血流をよくするため「もみほぐし」「ストレッチ」をおこなっていきます。
「骨盤矯正」をおこなうこともありますが、あまりに痛みが強い場合はおこないません。
腰痛の施術においても、予防においても「ストレッチ」が重要と当院では考えています。
下半身の柔軟性がないと骨盤の動き(可動域)が制限されてしまいます。
すると、動きが制限されることにより、腰部(腰椎)に必要以上の負荷がかかり、腰椎・腰部の筋肉を痛めてしまいます。
もちろん、「骨盤矯正」もゆがんだ骨盤を正すため、可動域の改善にはなりますが、先ほども書いた通り、痛みが強い場合はリスクが伴います。
そのため、「骨盤矯正」をおこなう際は、痛みが落ち着いてからの施術をおすすめします。
著者 Writer
- 大塚 公幸
(オオツカ マサユキ) - ●所有資格:柔道整復師
●生年月日:1987年1月4日
●出身:東京都
●趣味:トレーニング、ルアーフィッシング、買い物
●MESSAGE
一日でも早く、痛み・悩みが改善できるよう、全力を尽くします。
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